1.白髪は抜かない方が良いらしい
「白髪を抜くと、そこからもっと白髪が増えるーー」
そんな話を聞いたことがある人も多いだろう。でも、本当なのだろうか?
結果から言うと、白髪を抜くことは良くないが、白髪が増えるからというわけではないようだ。
ヘアケアブランドEufora Internationalのスタイル・ディレクターであるミルザ・ボタノヴィック氏は、「もしその説が本当なら、抜け毛に悩む人たちを簡単に治すことができますよね。でも、髪を1本抜いたからといって髪が増えるわけではなく、この考えには科学的根拠がないんです」と話す。
では、白髪を抜くと何が起こるのか?
ロンドンのヘアスタイリスト、マイケル・ヴァン・クラーク氏によると、髪は抜けると再度生えてくるまで3カ月ほどかかるという。そして「20歳ごろから、生え変わる度に髪は細くなり、抜けるまでの期間も短くなります。頭髪が成長し始めてから抜け落ちるまでのサイクルの平均は5年ですが、そのサイクルには限りがあるんです」と述べる。
成長途中で白髪を抜くことは、その髪の寿命を短く途絶えさせるだけでなく、修正するのが難しいようなダメージを与えている可能性もある。
スタイリストのジェニファー・コラブ氏は、「毛を抜くことで、(毛根を包んでいる)毛包を傷つけ、感染症や円形脱毛症に繋がる可能性があります。白髪を抜くことは、見た目を改善するためでしょうが、逆に髪を傷つけているかもしれません」と語る。
白髪が増えるのは加齢によるもの
白髪は加齢に伴う必然的なもので、時間と共に増えていくものだ。ヘアケアブランド「Act+Acre」の創設者でありスタイリストのヘレン・リービー氏は、「髪や肌を色づけているのは、メラニンという色素です。その数は通常は28〜40歳あたりで、年齢と共に自然に減少し始めます」と話す。メラニンを生成する細胞・メラノサイトの働きが鈍り、生産量が少なくなり始めるからだという。
ヘアケアブランド「Go Gray」の親会社でマーケディング・ディレクターを務めるフアン・セラーノ氏は、白髪がいつから生えてくるかには、私たちのDNAと生活が関係していると話す。
「白髪がいつ生え始めるかは、あなたの体質や遺伝的なものによって決まります。ストレスはその過程を加速させたり白髪を増やしたりすることがあります」
そう、白髪が増えるのはあなたが抜いたせいではなく、年齢を重ねているからだ。ヴァン・クラーク氏は、「人生が進むに連れ、白髪は増えていくもの。まだ数本のうちに白髪を抜くことを習慣にしていたら、数年後白髪が増えた時には髪が減ってしまいますよ」と忠告する。
今やるべきこと
今あなたに白髪があるならば、その白髪を受け入れるか、カラーリングするかを選択できる。ヘアケアブランド Alfaparf Milano ProfessionalのUSアートディレクターを務めるキャシー・シスコヴィック氏は、まず最初に「あなたの白髪に合う髪型や色調をスタイリストと相談してください」と提言する。
2. お肌の乾燥と美容鍼
入浴後や洗顔後に顔や体全体がつっぱる、乾燥しやすい、化粧ノリが悪いなどの症状が現れる「乾燥肌」は、主な肌トラブルの一つです。
肌が乾燥している状態では肌のバリア機能が衰えてしまいます。
実は肌の乾燥のお悩みにも美容鍼はとても効果があります!
今回のブログでは乾燥と美容鍼の関係についてお話していきます♪
そもそも乾燥肌とは?
「乾燥肌」とは、肌の水分・皮脂が不足し、肌表面の潤いが失われている状態のことであり、「ドライスキン」とも呼ばれています。
保湿能力が低下していることで肌荒れしやすく、肌を外部刺激から守る「バリア機能」が低下している状態のため、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因にもなります。
乾燥肌の主な症状としては
・全身がカサカサする
・入浴後、洗顔後肌がつっぱる
・かゆみ
・白い粉が吹いたようになる
・化粧ノリが悪く、化粧くずれしやすい
・シワやひび割れができている
などがあります。
特に膝すね、ひじ、足の裏、頬、目、口のまわりは皮脂の分泌が少ないため、特に入念に保湿などのケアを行う必要があります。
乾燥肌の原因は?
乾燥肌の主な原因は、“肌のバリア機能の低下”です。
私たちの肌は外側から「表皮・真皮・皮下組織」と3つの層に分かれています。
①表皮
一番外側に角層があり、バリア機能と保湿機能を持ちます。
乾燥や紫外線、加齢・ストレスなどの影響を受けると、バリア機能が低下し、さまざまな肌トラブルへとつながります。
②真皮
表皮の下にあり、お肌の弾力を保つための大事な成分 ≪コラーゲン≫≪エラスチン≫≪ヒアルロン酸≫ から構成され表皮を支えています。
これらの成分の減少は、たるみ・シワ・ほうれい線といったお悩みに直結します。
③皮下組織
脂肪などを蓄え、外からの力や刺激から体を守るクッションの役割を果たしています。
肌の生まれ変わりのことを“ターンオーバー”と呼びますが、これは新しい細胞が作られると次第に表面へと押し上げられて角層となり、古くなるとやがて垢や角質となってはがれ落ちるものです。
ターンオーバーの理想的な周期は20代の健康な方であれば約28日。
年齢を重ねると新陳代謝が下がり、ターンオーバーの周期は徐々に長くなります。個人差はありますが、30~40代だと約45日ほどの日数が必要になります。
このターンオーバーの周期が乱れると、さまざまな肌トラブルが起こってしまいます。
ターンオーバーは早くなりすぎても、遅すぎても肌トラブルが起こりやすくなります。
ターンオーバーの周期が疲労やストレス、睡眠不足などの影響で乱れると角層に隙間ができてしまいます。これがバリア機能の低下です。
その隙間から水分が蒸発しやすくなり、お肌が乾燥しやすくなります
ターンオーバーが乱れる原因と対策
①間違ったスキンケア
メイクの落とし忘れなどの小さな積み重ねが原因で、本来剥がれるべき角質細胞が肌にとどまってしまい、角質肥厚を起こすことがあります。
(※角質肥厚 : ターンオーバーの周期が遅れ、いつまでも古い角質が肌に残ることにより角層がゴワゴワと厚くなること)
また、タオルでゴシゴシ擦るのもよくありません。摩擦の刺激により、防衛力を高めようと角質を強化しようと肥厚していきます。
洗顔料は適切な量を使用し、優しく行いましょう。そして、すぐに保湿をし乾燥を防ぐこともとても大切なポイントです。
②紫外線
強い紫外線だけでなく、日常の弱い紫外線であっても、肌はダメージを受けています。
こうした肌へのダメージもターンオーバーを乱す大きな原因となります。細胞がダメージを受けると、修復しようとしてターンオーバーを早めてしまいます。その結果、紫外線から肌を守るために角質を厚くしてしまいます。
外出時には必ず日焼け止めを塗り、しっかり紫外線対策をしましょう。
③精神的なストレス
過度な精神的ストレスもターンオーバーを乱す原因になります。
ストレスは血管収縮による肌の栄養不足や、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの乱れを引き起こし、その結果、肌のスムーズな新陳代謝を阻害してしまいます。
④生活習慣
肌のターンオーバーの正常化を阻害する、大きな原因は生活習慣にもあります。
特に睡眠が大きく関わっています。睡眠不足がターンオーバーを低下させる理由は成長ホルモンにあります。成長ホルモンは血流と共に肌に栄養を運ぶことでターンオーバーを促進させます。成長ホルモンが活発に分泌されるのは睡眠中です。睡眠不足が成長ホルモンの分泌を妨げ、結果ターンオーバーを低下させてしまうのです。
また、栄養バランスのいい食事はターンオーバーを整えるためには必須です。特に皮膚の元になるたんぱく質が不足していると肌の不調を引き起こしやすくなります。
また、たんぱく質を上手に吸収するためのビタミンやミネラルも必要です。肉、魚、乳製品、卵などと、野菜や海草、キノコ類などをバランスよく摂取することが大切です。
喫煙や過度な飲酒も、血液循環や代謝機能に影響を与えることで、ターンオーバーの乱れにつながり、肌荒れや老化肌を促進する一大原因となります。
⑤便秘
便秘によって腸内環境が悪化すると、老廃物などの有害物質が血液中に溶け出し全身に巡ります。
肌はその有害物質を、汗や皮脂と一緒に毛穴などから体外へ排出するのに手いっぱいになり本来の役割である肌のターンオーバー機能が低下してしまいます。
食事のリズムを整え朝昼晩3食をしっかりとりましょう。特に朝食を抜かないことが大切です。
食物繊維を含む食品を積極的に摂取することを心掛けましょう。水溶性の食物繊維は便を軟らかくして腸内の通過をよくします。不溶性の食物繊維は腸のぜん動を活発にして便を押し出す効果が期待できます。
また、運動は腸の働きを活発にさせます。適度な運動や腹部のマッサージを習慣付けましょう。
美容鍼はターンオーバーのサイクルを正常化させることができる!
先程もお話しましたが皮膚の細胞は、表皮、真皮、皮下組織の3層に分かれており、皮膚の大部分を占めるのは真皮です。
真皮は、多くのコラーゲン線維・エラスチンなどで出来ており、お肌の潤いや弾力などに深く関わっています。
鍼を真皮層に刺し刺激を与えます。すると肌は細胞を『傷つけられた』と認識し、壊れた細胞を修復しようと新陳代謝が活発になります。
新しい細胞が産まれ、コラーゲンやセラミドなどお肌にとって大切な成分が分泌促進されます。
その結果、鍼をすることで、ターンオーバーのサイクルが整い、肌質が改善されます。
同時に肌の弾力や血行が良くなることで、シワ・くすみ・たるみ等の肌トラブルが改善され、肌が本来持っている美しさを取り戻すことも可能です。