「愛犬のためにどのようなドッグフードを選べばいいのか?」
愛犬に合ったドッグフード選ぶために犬に必要な栄養素を知ることも大事ですが、ドッグフードの種類や目的など基本的なことも併せて知っておく必要があります。
ここでは、ドッグフードの種類や基本的な選び方について分かりやすくまとめてみました。
ドッグフードの目的で選ぶ
総合栄養食
いわゆる「主食」となるフードです。このフードと新鮮な水を与えれば必要な栄養がまかなえるよう、栄養素がバランスよく調整されています。
「総合栄養食」と表示するためには、ペットフード公正取引協議会が定める分析試験もしくは給与試験をクリアする必要があります。
間食
いわゆる「おやつ」のことです。1日に必要なカロリーの20%以内に抑えることが望ましく、おやつのパッケージには給与限度量の表示が法律で義務づけられています。
もしも愛犬におやつを与えるのであれば、主食(総合栄養食)の給与量を減らしてカロリーオーバーにならないようコントロールしてあげましょう。
療法食
特定の病気や健康状態に合わせ、特別に栄養成分の量や比率が調整されたフードのことです。「特別療法食」「食事療法食」などと表示されています。
特定の疾患・疾病等に配慮した栄養素を配合しているため、獣医師の指導の元で愛犬に与える必要があります。専門家のアドバイスなしに与えるのは控えるようして下さい。
その他の目的食
上記3つ以外のもの。サプリメント、嗜好性増進食、副食などがあり、パッケージには「副食」「一般食」「栄養補完食」「カロリー補給食」などの表示があります。
ドッグフードのタイプで選ぶ
ドライフード
ドライフードは、水分を3~11%含んでいるフードのことです。多くのドライフードが8~10%程度の水分を含んでいます。
水分が多く含まれていないことから常温での長期保存が可能で、未開封のものであれば製造日から約1年~1年半、開封後は約1ヶ月程度が賞味期限の目安になります。
セミモイストフード
セミモイストフードは、水分を25~35%程度含んだ無発泡タイプのフードのことです。通常「半生フード」と呼ばれています。
粘土のような硬さが特徴で、しっとりさを保つために湿潤調整剤(主にプロピレングリコール)が使われている傾向にあります。
ソフトドライフード
ソフトドライフードは、セミモイストフードと同じく水分を25~35%ほど含んだフードです。こちらも通常「半生フード」と呼ばれています。
セミモイストフードと違う点は、ドライフードに気泡を入れた加熱発泡処理を採用していることです。セミモイストフードよりも柔らかい仕上がりとなっています。
ソフトドライフードも、しっとりさを保つために湿潤調整剤(主にプロピレングリコール)が使われている傾向にあります。
ウェットフード
ウェットフードは、水分を60~87%以上含んでいるフードのことです。
品質を保持するため、殺菌工程を経た後に缶詰、アルミトレー、レトルトパウチなどの密封容器に充填します。
缶詰であれば、未開封だと賞味期限が製造日から約3年と長い商品が多いです。一度開封すると長期保存できないため、その日のうちに使い切る必要があります。