テストステロンって一体ナニ?
テストステロンのはたらきは、非常にざっくり言うと「男性的な体付きや思考性を作る」ことにあります。精神的・肉体的な元気さを維持するために必要なことはもちろん、性機能(勃起力や性欲)・生殖機能や記憶力、認知力にも関係しているといわれています。
このように、「男らしさ」には欠かせないテストステロン。逆にいえば、テストステロンが減少すると「男性力の低下」につながるのです
テストステロンは男性の健康とヤル気のバロメーター?
テストステロンの分泌量は、男性の人生の中で20〜30代の頃がピークとされます。この時期の男性は豊富なテストステロンの分泌量から、人生の中でもっとも活力に満ちています。そして、その「男ざかり」の期間を過ぎると、テストステロンの分泌量は徐々に減少していきます。そして、気力も体力も衰えていく人が多いのです。
「若い頃にこなせた仕事量がこなせなくなった」と精神的に落ち込む方もいますが、仕事に対するモチベーションの低下も、気分の落ち込みも、テストステロンの減少が原因かもしれません。精神的に落ち込んでいるうつ状態の方のテストステロン値を測ると、テストステロンの数値が低いことがわかっています。
「テストステロン値が高い=モテる」のは本当?
テストステロンは、男性の若々しい活力を作り上げる男性ホルモンです。そう説明すると、何やら攻撃的なイメージがつきまといますが、テストステロンが高い人は「男らしさ」の一方で「交渉能力」や「決断力」に富み、さらに「正直」だという研究データも存在します。そのため、テストステロンには「社会的ホルモン」という別名もあるほどです。
サプリメントで補給するのはアリ?ナシ?
栄養バランスのとれた食事が難しい場合、サプリメントで効率よくテストステロンを増やすことを考える方も多いでしょう。残念ながら、確実にテストステロンが上昇するサプリメントはありません。またテストステロンの内服剤は、通常、肝機能障害のリスクが高くなるためおすすめできません。テストステロンを含んだサプリメントを仮に海外から入手できたとしても、やはりリスクを伴います。またこういった輸入医薬品は、副作用があったとしても救済制度が適用されないという大きなリスクを伴います。